EXCAR

デ・トマソ・パンテーラ [デ・トマソ/パンテーラ] - EXCAR

EXCAR > Car > デ・トマソ > パンテーラ

デ・トマソ・パンテーラ [デ・トマソ/パンテーラ]

印刷に適した表示 単語検索 最新ページのRSS
デ・トマソ・パンテーラ(De Tomaso Pantera/德・托马索・Pantera), Pantera.jpg

デ・トマソ・パンテーラ(De Tomaso Pantera/德・托马索・Pantera)は、デ・トマソの第三作目のスーパーカーにして、この種の車としては初めて大量生産性を重視して製作されたものだった。

パンテーラのプロジェクトは、前作マングスタに搭載されていたエンジンがフォード製であり、この際に当時の社長リー・アイアコッカの企画していた「フォード・GT40のイメージを踏襲するスポーツカー」のプロジェクトに招き入れられ、フォード傘下に入ることによって生まれた、英伊合作のスーパーカーである。デザインは、当時密接な協力関係にあったギア社のトム・ジャーダが担当した。

パンテーラは、1960年代を代表するレーシングカー、GT40の構造的特徴をモチーフとした車で、簡潔にまとめると「イタリア製の美しいボディにアメリカ製のワイルドな大排気量エンジン」という、現在のスーパーカーの手本(現代の小規模生産のスポーツカーメーカーの大半は、自製でエンジンを製作しない)のような形態を取っていた。パンテーラプロジェクトの最大の目標は、徹底的にコストダウンを推し進め、大量生産して廉価なスポーツカーとして売り出すことにあった。 メインの市場は、それまでデ・トマソなどのヨーロッパスポーツカーメーカーが狙いを定めていた欧州ではなく、フォードの巨大な販売網を利用したアメリカだった。ただし、アメリカでのデ・トマソの知名度は低かったため、フォードブランドの名を借りて販売するなど、デ・トマソの創始者であるアレッサンドロ・デ・トマソの辣腕振りは遺憾なく発揮されている。

ボディ構造は、マングスタまで受け継がれていたバックボーンフレームを捨て去り、量産性に優れるモノコックを採用している。この頃のスーパーカーとしては極めて珍しく、そもそも大量生産を前提にしたものなどほとんど存在しなかったため、非常に異質な存在とも言える。サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンと無難な選択をしているが、リアサスペンションの剛性が十分ではなく破損しやすい欠陥を抱えていた。この点は、後の改良によって修正されている。

エンジンはフォード製の351CDIユニット、生産工場の名を取って通称クリーブランドと呼ばれる、排気量5.8リッターの水冷V型8気筒OHVエンジン。330馬力、トルク45kg/mを発生するが、特にチューニングされたものではなく、コストダウン重視でほとんどノーマルのままミドシップに搭載している。このエンジンこそが、パンテーラにとって最大の技術的ネックとなり、販売上の足かせともなってしまう。

このエンジンはOHVで、OHCエンジンのようにエンジンヘッドが必要ないため、エンジン高そのものは高くないのだが、潤滑にウェットサンプ式(これもノーマルのまま)を使用していたため、エンジンのかさが上がってしまい、重心が高くなってしまった。しかもパンテーラは、アメリカのニーズに合わせて車高を高く設定していたので、これらがあいまって不安定に拍車をかけた。加えて、ライバルであるフェラーリやランボルギーニが、自社のエンジンを搭載していたのに対し、パンテーラはフォードのエンジンであったため、一部のエンスージアストからは「純粋なスポーツカーではない」と非難まで浴びてしまう。

しかし、パンテーラはそれらのライバルに対し半額のプライスタグをつけていたため、競争力という点ではかなり強く、目標生産台数4000台には及ばなかったが、この種のスーパーカーとしては大成功の部類に属する販売台数(最盛期の1972年には2700台以上を記録)に達した。しかし1973年に到来したオイルショックの波には勝てず、快進撃を続けていたパンテーラの生産台数は急下降してしまう。しかし、スタイルに根本的な変更はなかったものの、走行性能に関わる改良を続け、また飽きの来ない秀逸なデザインが功を奏し、1970年代を生き残り、1990年代まで、非常に小規模ながら生産され続けた。余談ではあるが、谷田部最高速トライにおいて日本で初めて300km/hの大台を超えたのは、パンテーラをベースに高度なチューンナップを施した車両である。

EXCAR > Car > デ・トマソ > パンテーラ

EXCAR > Car > デ・トマソ > パンテーラ

EXCAR - デ・トマソ・パンテーラ [デ・トマソ/パンテーラ]

サイト内検索
Links
Online
10 人のユーザが現在オンラインです。 (7 人のユーザが Car を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 10

もっと...
Copyright © 2001 - 2016 EXCAR All Rights Reserved.