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マセラティ・3500GT [マセラティ/3500GT] - EXCAR

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マセラティ・3500GT [マセラティ/3500GT]

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マセラティ・3500GT(Maserati 3500GT/玛莎拉蒂・3500GT), 3500GT.jpg

マセラティ・3500GT(Maserati 3500GT/玛莎拉蒂・3500GT)は、1957年から1964年まで生産されたマセラティ初の量産車。

1950年代半ば、これまでマセラティはフェラーリの最大のライバルとしてレース活動を主体としてきた。当時のマセラティ社のトップ、オメル・オルシ氏とチーフエンジニアのジュリオ・アルフィエーリは、ある構想を立てる。『速く、そして安心して乗れるグラントゥーリズモ』を、しかも量産車で実現するというものだった(当時のスポーツカーは信頼性が低く、フェラーリなどはスピードは出せるが、高い値段の割にロードカーとしては劣悪な居住性、信頼性も著しく欠けていた)。それまでマセラティはマセラティ・A6などロードカーの市販も手掛けてはいたが、それはごく少量生産で、依頼主のオーダーを受けてから造るワンオフカー的な要素が強いものだった。2人の構想はそのような状況を打開するため、マセラティ社の命運を掛けた計画であった。開発コードネームはTipo101。

Tipo101は『可能な限り生産コストを押さえながらも高い品質と信頼性の確保』が要求された。エンジニアリングとしては相反するこの難題を突きつけられたアルフィエーリは妙案を思い付く。それは独自設計、自社生産を極力省き、まず成功を納めていたレースカーのティーポ・350Sから直列6気筒エンジンを流用し、その他の主要構成部品は欧州の各有名ブランド品を採用する、というものだった。そしてアルフィエーリはレース用エンジンを市販車用に設計変更し、キャブレターはウェーバーから、トランスミッションはドイツZF、クラッチアセンブリーはイギリスのBorg & Beck、リアディファレンシャルはSalisbury、前後サスペンションはAlford & Alderをそれぞれ採用する。こうしてTipo101は、エンジンは名門マセラティのレース用、キャブ、ギアボックス、デフ、サスに至る主要コンポーネントは全て(信頼と品質のある)"ブランドもの"で揃えられ、結果、生産コストの削減と高い品質・信頼性の確保という、相反する要求を見事に両立し、さらには『ブランド価値』まで得る事に成功する。(これ以来、ZF製トランスミッションはマセラティの以降のモデルに採用されていく。)

このTipo101計画は後のマセラティにとってより大きなより意味を持つ事になる。1957年にマセラティはF1チャンピオンシップ獲得するも、いくつか不運が重なりワールドスポーツカーレーシングチャンピオンシップを惜しくも逃してしまい、1958年以降マセラティ社は財政難に陥ってしまう為である。

そして1957年3月、ジュネーヴ・モーターショーで3500GTとして初披露。"3500"はエンジンの排気量、"GT"は当初のコンセプト、グラントゥーリズモからとった。マセラティブースには2台のプロトタイプが用意され、1台はカロッツェリア・アレマーノの作によるもの、もう1台は当時マセラティのロゴ等のデザインを担当していたカロッツェリア・ツーリングの作。ツーリングは当初のコンセプト通り極めて優美な2+2クーペをデザインし、初の量産車にして後にマセラティ伝統となるラグジュアリーGTカーを体現してみせた。そしてオメル・オルシはこのカロッツェリア・ツーリングのデザインを採用し、生産を開始する。

1957年暮れから1958年開けに掛けて、3500GTは生産を開始する。生産モデルはプロトタイプからヘッドランプ、インパネ類、ダッシュボードの変更、フロントグリルのデザインなど、細部に少々のデザイン変更を受けた。フロントディスクブレーキ、LSDがオプションで随時追加されていく。

1960年、カロッツェリア・ヴィニャーレのデザイン・設計により、ホイールベースの縮められた3500スパイダーを発表(後述)。1961年にはキャブ仕様からインジェクションに変更された3500GTIを発表。1962年、古く見え始めていたデザインが見直され、ボンネットとサイドのエアインテーク、フロントグリルに多少のデザイン変更を受ける。

1964年、生産終了。総生産台数1,983台(クーペモデルのみ)。3500GTは販売としてもデザインとしても大成功を納め、この成功を見たマセラティ社は先述の財政事情もあり1960年をもってF1参戦中止、以降は量産車の開発、生産にシフトしていく。同様に3500GTの成功を見て制作されたプロトタイプは10台以上、制作したカロッツェリアは8社にもなる。名実共にマセラティの命運を変え、また以後のマセラティ車の礎ともなっている3500GTは、以後のマセラティ量産車の中でも群を抜いた生産台数を誇っている。

3500GT:直列6気筒エンジンはDOHCヘッドの2バルブ、3チョーク x2のウェーバーキャブ搭載し、排気量3,485ccに圧縮比8.5:1とし、最高出力220bhpを5,500回転で発生した(プロトタイプは226bhp/5,500rpm)。シャシーは高強度鋼管によるマルチチューブラーフレーム、乾燥重量は1,300kgの車重を実現。足回りは油圧制御ドラムブレーキ、フロントがダブルウィッシュボーン+トーションバー、リアはリーフスプリングにリジットアクスルとした。

3500GTI:ZF製5速MTを標準搭載し、キャブからルーカス製ダイレクトインジェクションに改められ、これにより最高出力は235bhpまで高められた。最高速度は230km/h。

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