フェラーリ・F512M(Ferrari F512M/法拉利・F512M)は、512TRの後継モデルとして、1994年10月のパリサロンでデビューした。末尾の『M』とは、モディフィケートを意味する。
1994年秋から約2年間、フェラーリのフラッグシップの座に君臨したフェラーリF512Mは、テスタロッサ系の最終進化モデルである。
フェラーリF512Mは、外観上は512TRをベースに、最高速度レンジでの安定性を考慮した固定式ヘッドランプと、新たなフェラーリアイデンティティーに復活しつつあった丸型4灯テールランプを与えただけに見えるが、その実体は、F355と同様に、ボディー下面に積極的にエアを導入して安定性を高めるグランド・エフェクト効果を狙ったものだった。
F512Mのインテリアは、基本的に512TRと変わらないが、ステアリングホイールとペダルが変更されていた。
エンジンもF512Mは燃焼室形状を見直したほか、F355と同様のチタンコンロッド、バリアブルピッチのバルブスプリングなどを採用して、440PS/6750r.p.m、41.0kg-m/5500r.p.mへとパワー&トルクアップ。0→100km/h加速は4.7秒、最高速度は実に315km/hに達した。
さらに、クロスレシオのギアボックスや、ドリルド・ベンチレーテッドディスク、アルミダンパーなど、細部に渡って手が入っており、F512Mは10年以上にわたるフラッグシップ史の最終章に相応しい内容であった。




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