ロータス・ヨーロッパ S2(Lotus Europa S2/莲花・Europa S2)は、タイプナンバー54、通称シリーズ2と呼ばれ、1968年に登場した。そしてシリーズ2からようやく、イギリスでの販売が1969年から行われた。
このモデルで大きく改良されたのは、ユーザーフレンドリーなものになったことである。つまり、快適性度外視のスパルタンを地で行くシリーズ1に比べ、窓は電動モーターによる可動式になり、シートもアジャスト機能のついたホールド性の高いバケットシートに、ラジオも標準装備で消音にも気が配られるなど、それは普通の車には当たり前であったかも知れないが、これまでのヨーロッパを知る者にとっては、そこは至極快適な装備に包まれていた。
この快適性は、ストイックにコスト問題を詰めて行ったシリーズ1に比べ50kgほど重くなるという代償によって達成されたことではあるが、これは多くのユーザー候補にとっては歓迎されるものであり、喜んで受け入れるだけの魅力を持った費用対効果だった。
外装に多少の変化があったものの、動力性能に関する事柄は一切変更されていない。ただし、これまで接着によって固定されたFRP製ボディパネルは、ボルトによって固定されるものに変更されている
タイプナンバー74、1971年にツインカムという名称を授けられて登場したからには、エンジンに大きな変更があったことを意味する。同社のスポーツカーであるエランから移植されたツインカムユニットは、フォード製のエンジンにロータス製DOHCヘッドを組み合わせたものだった。同時に排気量もシリーズ1&2より大きくなり、約200cc増しの1.6リッター、105馬力にまで最高出力を高めることとなる。
ボディ関連に大きな変更はないが、スタイリングには手直しが入れられた。それまでのヨーロッパは、後方視界がすこぶる悪く、真後ろだけであればまだどうにかなったものの、斜め後方は空力を改善するエンジンフード横のバーティカルフィンがそびえ立つおかげで、ドライバーの後方視界は劣悪なものになっていた。アメリカの安全基準に対処するようにして、バーティカルフィンを低くデザインを手直しし、リアの造形は一段とスリムになった。
燃料タンクはツインタンクとなり、32リッターから57リッターに増加しているが、これはツインカムエンジンを積んだことなどへの巡航能力の低下を阻止するための処置である。これらの変更により、シリーズ2から更に約50kgを上乗せした711kgに達した。しかし、重量増は動力性能の向上によって相殺されている。




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